​髙橋真未建築都市設計事務所では以下の思想を建築をつくる上で大切にしています

1. 土地独特の文化的背景や暮らす人々の嗜好の「発見」​​

2. 新しく生まれる空間の「Theme」をつくること

3. 身体スケールから考える「居心地の良さ」の追求

これらを通じて新しい時代の建築とまちの姿を追求し続けます

「住宅の可能性」について書いた文章です。

 住宅には、3つの可能性を持っていると考えています。まずは、住まう人の心のよりどころになり人と人との関係性を優しく紡ぐこと。そして、個人の小さな「好きなコト」から住宅が開かれ新たなコミュニティが生まれること。最後は、まちの環境をつくっていくことです。

 人は、好きなものに囲まれて風や光、木の匂いなど自然の恵みを感じられる空間にいると落ち着き、そこはずっと過ごしていたい場所になります。一人一人性格や働き方、家族の変様やライフスタイルが異なるように、そこに住まう人が今までどのように生きてきたかを知り、考えながら設計すること。そして住宅の内と外の関係や視線の繋がり、家族の関係性を紡いでいきながら住宅の形にしていく。そうすることでそこで暮らす人だからこそできる住宅になります。

 以前住宅設計に携わったお施主さんは、フラワーアート作りが好きでした。それは紙を染色して花びらを作り、花束や花のリース等の芸術です。趣味で始めた活動から作品に魅了された人が集まり、今ではダイニングテーブルでアート教室を開いています。誰にでもある好きなコトが人と人を結び、そこから小さな住宅街のコミュニティが生まれます。例えば綺麗な庭と住まいの中の作品の場を一体的に考えることで、子供とお母さんが散歩をしていると素敵な作品に出合い、心のかよう人との出会いがあるかもしれません。

 住宅は自然界の一部であり、住宅を建てることは周辺の木々や生物、地球環境と共存することです。住宅の外皮はできるだけ自然の材料を用いることで、日々の温度や湿度の変化に応じて調湿を行い、水分を外気へ放出して生き物のように呼吸をします。また、植物を大切に育てるように住宅も手を加えていくことで愛着が湧いてきます。

 そのような住宅が集まることで美しいまちの環境をつくります。そしてまちやコミュニティに共感した人が集まり住み続けることで、美しいまちが継続していくでしょう。